風邪気味のブライアン

ブライアンは風邪気味。
祖母は一二年前から気が狂って彼の後ろで叫んでいる。ああ、とかわぁ、とか何を言っているんだろうこの人は。ブライアンは目を閉じる。何も見えない。耳をふさいでも声は聞こえなくならないのだ。どうして瞼みたいに耳をふさぐ機関を神様はおつくりになられなかったのだろう。
彼女は中途半端に元気が良くて何処も壊れていないから風邪気味の彼の周りで喚いてる。
ブライアンは眠れない。
母は仕事に出かけている。ブライアントとは彼女にとって必要最低限のことしか話さない。必要最低限の連絡事項。必要最低限のコミュニケーション。彼女は彼女に管理されている。それと同じようにブライアンも管理しようとする。
ブライアンは嘘笑いを決め込む。わかったよママ、なんて笑顔!!
どんなに笑顔を作っても顔は引きつらないし疲れないのにどうして体がだるいんだろう。首から下をもっと強くしなくちゃ。
ブライアンは眠れない。
父は何処にいるか分からない。目が覚めたらもうそこにはいない。いるのかいないのかも時々わからなくなる。
彼は全くしゃべらない。玄関の置物と変わりない。立派な彫像。最近はあれが動くんじゃないかそれがブライアンの一番の不安。
ブライアンは眠れない。

眠れないブライアンはそれでもどんどん遠のく意識に怯えた。怯えながら誰かの名前を呼びたかったけれど皆きっと狂っているから自分の名前なんてわからないだろう。
ブライアンは狂人という言葉を使うのを嫌がったけれど（かっこつけてるみたいで、嫌だから）叫んでるババァを見れば誰だってそういうだろう。仕方ない。
ブライアンも叫んだ。誰かに助けて欲しかった。ブライアンは叫ぶ名前も無いからああ、とかうう、とかそんな声で叫んだ。

近所のおばさんたちはひそひそ小さな声でブライアンの家を指差しておしゃべりさ。
「ブライアンちゃん、ついにおかしくなっちゃったわね!!」



なんだこの中二病笑
ブライアンという名前は何かそこらへんに結構いそうだけどかっこいい外人さんの名前のイメージ。よくね？ブライアン。
頭やばいやつと一緒に居るとどうしてもおんなじように頭おかしくなっちゃうと思うよって話です。でもなんか狂ってる人と健常者の区別が未だ似つかないです。

すいませんの症状

やまほま小説が無い!!じゃあ書こう!!今日はそんな気分　なんだｚＥ☆