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まず最初に風の音が聞こえなくなった。
馬でどれだけ駆けても聞こえてくるのは笛の音になってしまった。
次に、鉄のぶつかる音も聞こえなくなった。同時に、何でも触れ合ったりすれ違ったりするときのわずかな音が聞こえなくなった。
槍で人を突いたときに聞こえる音は、あの、野菜の潰れるような鈍い音ではなく、清んだ鈴の音に変わってしまった。
最後に人の声がわからなくなった。一人ひとりの区別が上手につかなくなってしまったのだ。
ごちゃごちゃした音の群の中で、貴方の声ばかりがくりかえしくりかえし聞こえるのだ。
低い声で気分の良いときにだけ歌っていたあの不思議な調律の歌を俺は何度も聞くのだけれど、貴方の声を聞く術をもう俺は持っていない。
あの声が、もう耳に届かないなら、耳など潰れてなくなってしまえば良い。あの場所がつるつるになったら兜を被るときなど便利そうだ。
それでも痛いのがいやだから耳はまだ顔にくっついている。
あの声しか聞こえないなら、俺はもう生きている意味はきっと無い。あの声はもう死んでしまったんだから、俺の耳はもう死んでしまったのだ。
それでも、死に切れない正義があるから、俺の心臓はしぶとく動いている。
生きることを投げ出すつもりはさらさらないが、この死んだ耳はもう歌しか聞こえない。
現実が見えなくなってく馬超さん。
馬でどれだけ駆けても聞こえてくるのは笛の音になってしまった。
次に、鉄のぶつかる音も聞こえなくなった。同時に、何でも触れ合ったりすれ違ったりするときのわずかな音が聞こえなくなった。
槍で人を突いたときに聞こえる音は、あの、野菜の潰れるような鈍い音ではなく、清んだ鈴の音に変わってしまった。
最後に人の声がわからなくなった。一人ひとりの区別が上手につかなくなってしまったのだ。
ごちゃごちゃした音の群の中で、貴方の声ばかりがくりかえしくりかえし聞こえるのだ。
低い声で気分の良いときにだけ歌っていたあの不思議な調律の歌を俺は何度も聞くのだけれど、貴方の声を聞く術をもう俺は持っていない。
あの声が、もう耳に届かないなら、耳など潰れてなくなってしまえば良い。あの場所がつるつるになったら兜を被るときなど便利そうだ。
それでも痛いのがいやだから耳はまだ顔にくっついている。
あの声しか聞こえないなら、俺はもう生きている意味はきっと無い。あの声はもう死んでしまったんだから、俺の耳はもう死んでしまったのだ。
それでも、死に切れない正義があるから、俺の心臓はしぶとく動いている。
生きることを投げ出すつもりはさらさらないが、この死んだ耳はもう歌しか聞こえない。
現実が見えなくなってく馬超さん。
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