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ホモ好きヲタクなはっちゃけ日記。
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大きな星が西の空を往くのを私達は見ました。
丞相は目を細めて、私が見る限りではまばたきすることはありませんでした。
星が過ぎ去り、「行きましょう」と丞相がおっしゃるまで、私は八回瞬きをしました。その間に、丞相は本当に瞬きすることが無かったのです。
丞相は前におっしゃいました。かがやくものはつめたいのだと。
氷柱の切っ先に指を触れて、わざわざ血を滲ませ、私に教えてくださったのです。
濁った血液が氷柱から滴る冷たい水とともにひたひたと垂れるのを見て、私はこの人も私達と同じような赤い血が通っているのだと気付きました。

「御覧なさい。私の血液は光を通さないのです。故に暖かいのです。」

あわてて掴んだ指は氷柱と変わらない冷たさで、青白くなっておりました。
丞相が何を伝えたかったのか、私にはよくわかりません。ただ、丞相が血を流すことは、私にとって好ましいことではないということは、当たり前のように感じます。

私は手を握ったままなかなかそれを離しませんでした。丞相の手が、氷るほど冷たかったからです。しかし、暫くして思い出したのです。元々丞相の掌は私よりずっと冷たかったことを。
それより何より止まらない血に恐ろしくなり、私は手当ての道具を探しに行きました。
そのお話は、それっきりです。

彗星の髭は青白く冷たそうに見えました。
丞相の横顔もそれに照らされてひたすらに青かったのです。

「往きましょう」

そう行って一度だけ振り返って見せた笑みも。

何故それがひたすら冷たそうに見えたのか。
私には未だによくわかりません。
ただ、丞相が血を流すのはよくないことだと、それだけはわかるのです。




確か北伐時に彗星が出てきた気がして、マンソンの曲に彗星が出てきたからそんなノリです。
大分電波な言い回しですが、孔明は姜維に自分を暴かないで欲しいと思っているのではないでしょうか。というお話のはずです。
姜維も孔明が本心を語るのはなにかいけないことのような気がしてしまうのではないのかな、と。
多分、孔明は上手に姜維との距離を保っているのではないでしょうか。
それでも、きっとその関係が崩れて、姜維が彼を暴こうとするときがくるのだと思います。
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