×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
北方版があんまり切なかったので思わず書いちまった。
ネタバレはなはだしいから北方版ちょっとでも読みたいやつは控えてくれ…いればの話だけどな!!ていうか読んでください。王安、大好き。
書いている人が腐女子だから腐ったにおいがしたらごめんなさい。北方さんごめんなさい。うっかり北方さん系で飛んでこられたらごめんなさい。…最近横山で飛んできた人いるからあせってんだよ…!!
そして文体をまねしようとしたら案外難しいことにウンザリ。
とりあえず王安が好きです。
ネタバレはなはだしいから北方版ちょっとでも読みたいやつは控えてくれ…いればの話だけどな!!ていうか読んでください。王安、大好き。
書いている人が腐女子だから腐ったにおいがしたらごめんなさい。北方さんごめんなさい。うっかり北方さん系で飛んでこられたらごめんなさい。…最近横山で飛んできた人いるからあせってんだよ…!!
そして文体をまねしようとしたら案外難しいことにウンザリ。
とりあえず王安が好きです。
『語らぬもの』 張飛と王安 でも劉備視点
昼間ほどではないにしろ、月はとても明るかったのだ。
ただ、光の色が違うだけなのだと思う。青白い光に照らされれば何だって青く光るものだ。そういうものだ。劉備は思った。
張飛が座っている。膝を抱えて俯くその格好は、落ち込んでいる子供と変わらない。本当にその通りなのだろう。
星を見る振りをして顔を上げる。沈んでいる顔を張飛は見せたがっていないはずだ。気がついてしまえば直ぐにだって笑ってみせる。それが大人らしかった。
だけど今日ぐらいは沈んだっていいじゃないか。
まだ頭に焼き付いているだろう。
抱き上げたときの身体の重さと、冷たさ。
元気のいい子供だった。最近生意気になってきたと悪態をつく影で、本人の知らぬ所では自慢げにその成長を語っていた。実の子供のように可愛がっていた。しかし、死んでしまった。
「兄者」
目は合わせない。真っ直ぐ前を見る。光の方向を見つめている。
ちゃんと聞いている。相槌を打たなくても、それがわかっているから張飛は続ける。
「最近は殆ど泣かなくなったんですよ。まあ、この歳で泣いてたら馬鹿みたいですよね。最初見たときは華奢で女と変わらない腕だったんだ。泣かなくなったのはいいんですけど、生意気になりましたね」
「何度も聞いた」
「そうでしたっけ?とにかく生意気になりまして、あいつ、すれ違うときに笑ったんですよ。」
何処、と言わなくても分かった。
二人の夫人を連れて長坂を渡りきったあの時だろう。
すれ違った瞬間、あれが生きていると思った王安の最期だったはずだ。
「埋めるとき、褒めてやろうかと思ったんです。でも、此の先やら無きゃいけないこといくつも放り出して死んだあいつを褒めるのは癪だと思いました。それに、褒めたら褒めたで、調子に乗りそうだし。だけど、死体は語らないじゃないですか。思い出したんです。」
そうして彼は腕の中の死体を見たそうだった。
「それでも褒めてやる気分にはなれなかった。どうしてもあの生意気な顔が浮かぶ。憎たらしい。悲しんでいる暇も無い。だから一言」
「馬鹿野郎」と言ったらしい。
「そうしたら、あいつ、生意気に笑って、『わかってますよ』なんて平気な顔をして言うでしょう。あいつならそう言うでしょう。だから苛々するんだ。馬鹿野郎。…でも、その一言で全部分かってくれるんです。」
不器用な愛情にも答えてくれた。痛い目にあっても、本当に死にかけても、彼は張飛を嫌うことが無かった。まるで父を追う子供のようにそれは微笑ましい光景だった。
だけど、死んだ。
「王安は冷たくて、見下ろしたら死んだ人間の顔をしていたんです。そういえば死体は語らないんだと思い出しました。…その時ようやく少し泣きたくなったんです」
「泣かなかったのか。」
「泣けませんでした。」
「そうか。」
月の光に照らされた弟の顔は死人のように青白く見えた。
死体はやはり、語らないのだった。
了。
なんかさ、下書きのほうがまとまってたよこれ…!!劉備視点で書いたのが間違いだったと今更気付く。でも一人で自己満足してる話は小説じゃねえよなとか考えたらこうなった。自己満足上等でかかればよかったファッキン。
とにかく悲しかったんだ。王安が死んじゃって、なんかすごい悲しかった。子供が親をおいて死ぬもんじゃないよ。血は繋がってなかったけどなんか張飛と王安、親子っぽい所が好きだったの。親子っぽいけどなんかそのつながりの微妙さがまた好きだった。二人が武人だったからかもしれない。
とにかく好きだったんだ…!!わあああ王安…!!すげえ需要が何処にも無い気がするけど北方バンザーイ
PR
この記事にコメントする
カレンダー
ぶろぐぺっと
お暇な方はかまってください。
最新記事
最新トラックバック
ブログ内検索
アクセス解析。