忍者ブログ


ホモ好きヲタクなはっちゃけ日記。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

この間読み終えた『ハプスブルクの宝剣』のフリードリヒ大王があまりにも可愛かったのでまさに誰得ですが描いてみました。当たり前ですが、私のホームグラウンドは現代日本と三国時代なので西洋の知識はかなり適当です。…一応少し調べたりしたところはあるのですが、もうすでに忘れ始めているので間違っているところがあったら生暖かく見守ってください。
一社落ちたからちょっとテンションが悪い方に上がってるみたいなので落ち着くために書く文章ですので、自己満足度がいつもより高いです。
カップリングはハンス×フリードリヒ前提のカイザーリング×フリードリヒです。…って言っても誰も同志居ないでしょうけど…ね…
それからあの、ヨーロッパの人って名前の何処を取って呼べばいいのでしょうか?カイザーリングはたぶん苗字みたいなとこですよね。名字呼びと名前呼びが混ざったカオスですが、生温い眼で見てやってください。

それでもまあとりあえず今暇だし見てやるよ、って方は続きからどうぞ。

『愛していると言わせてくれ』




「私はプロイセン人になんてなりたくなかったよ。」
あまつさえ、王なんてとんでもない。と、フリードリヒは続けた。「国家第一の下僕」と自分を称した皮肉屋の王は時々妙に投げやりになる。
同じ皮肉を言ったにしても、いつものように誰かを攻撃する為のそれではなく、冗談を楽しむわけでもない。酷く自虐的な泣きそうな声で笑った顔でそう言うのだ。
体調が良くないのか小さく咳き込んで、寝台で身体を丸めたその背には薄い毛布が一枚かかっているだけだった。カイザーリングは寝崩した子供にやるように、それを彼の肩まで引き上げた。そうすると、細い身体を抱きしめるように毛布の中に顔を埋めるものだから、本当に子供そのままだと彼は苦笑する。フリードリヒは黙ったままだ。だが、彼はそんな風に子供のように扱われるのが嫌いではないのだろう、口には出さないが非難されたことは一度たりとも無かった。
ゆるく巻いた栗色の髪を撫でてやりたいと思ったが、流石にそれは許されないだろう。
そういう扱いを彼が自分に許す度に、カイザーリングは彼が初対面の人間に冗談めかして話す死んだ親友のことを思い出した。

眠れもしないのに目を閉じて、フリードリヒは必死に何かに耐えていた。きっと毛布に隠れた唇は噛み締められているに違いない。触れるといつも荒れている痛ましいそれを思い出して、悲しくなった。

「せめて、私がプロイセン人らしくあればいいのに」
「それは、どのような?」
「エドゥアルト、あいつのように。あいつほどオーストリア人らしいオーストリア人はいないだろう」

エドゥアルト、かつて共に闘った黒髪隻眼のしたたかなオーストリア人は近頃よく王の話題に上った。
信じた挙句裏切ったその男への復讐心は凄まじいものだった。恨みながらも、何処か憧れるような尊敬するような口ぶりで彼を話す度に、カイザーリングは少し悔しく思う。正直、冗談で王がエドゥアルトを「愛人」呼ばわりしたときなど気が気ではなかった。
彼らの関係は、好敵手のようなものなのだろう。二人は正面から向かい合うことができる。だが、彼にはそれが出来なかった。彼と同じ道を歩む故に、彼と向かい合うことができないのだ。彼に、その心の一端を告げることすら罪深い。向かい合えば伝えられる言葉をカイザーリングは心の奥底に閉じ込めた。国のために、王のために生きようと決めた。抱きしめることだけが愛情ではないのだと、そう言い訳をしながら耐えてきた。
それにしても、薄い背中が寒さに耐えるように小さく丸まっているのを見ると、抱きしめてやるのが一番の愛情ではないかと錯覚してしまう。

「確かに、実質と剛健を基盤とする、我がプロイセンに於いて、貴方のように音楽と芸術を愛し、詩を綴ったり作曲をしたりするような方は似合わないかもしれませんが、私は貴方が王でなければ…」
「王でなければ?」

そこで言葉が尽きた。
その向こう側にあった言葉はどうしても告げられなかった。

(これ程、思い悩み、いとしいと、抱きしめたいと、そう思うことはなかっただろうに!!)

それは王が求める言葉では決してないのだから、彼は耐えるような表情で、投げ出された手の甲に言い訳をするようにキスをした。


おわれ


需要が私にしかない。困った。でもかなり久々にまとまった文章が欠けた気がします。ただちょっとカッコつけ過ぎな感じはしますが^^^^
主従萌えとナイスミドルキラーなフリッツに萌えた結果がこれだよ!!あの本フリッツ萌えにはおいしすぎる^q^カイザーリングさんは、オカン系だった。ハンスさんはもう死んだ後だから出てこなかったけど多分まだあいつは初恋を引きずってる。
これは未確認で聞いた話ですが、ドイツ語Wikiでフリッツさんの項目にハンスさんは奴の同性愛の相手でありしかも攻めだった的な情報が書いてあるらしいです。地元公認かよwww
それにしても、また全く関係ないジャンルなのにここまで読んでくださった方ありがとうございました!!

PR
この記事にコメントする
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字



この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
06 2025/07 08
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ぶろぐぺっと
お暇な方はかまってください。
最新コメント
(06/18)
(06/14)
(01/08)
(11/19)
(11/18)
最新トラックバック
ブログ内検索
アクセス解析。
忍者ブログ [PR]
  Designed by A.com