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ホモ好きヲタクなはっちゃけ日記。
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※おろちねただよ!!


人を好きになるということは非常に難しく、一生にそれは何度もあることではないものだから私は酷く慎重に慎重にやるのだけれど、あいつはそれをしない。
彼にとって人を好きになると言うことは一生に何度もあることではない、というよりたった一度に賭けていたのだった。最も、そのたった一度は私が出会う前に終わってしまっていた。

私にとって人を好きになることは一生に何度もあることではないかわけだから、なるだけ一度でも大切に大切にしておきたいのだけれど、私は今一番大切なものを棄ててしまいたくてたまらない。
折角好きになれる人を見つけたのにこれは悲しくてたまらない。

二人で居るときは苦しくてたまらない。
いつこの手が離れるのか不安でならないのだ。
離れたとき漸く安堵する。
「思ったとおりだ」
あいつは手を放すときに何の躊躇いもない。

(あいつは対して、私を好いているわけではないのだ)

そうして、少しずつあいつを嫌いになろうと努力する、私はきっとかしこい人なのだ。



狂ったこの世界で、彼はまだたった一度の中にあるのだけれど、私はいまだに彼のしあわせそうな、人らしい顔を見たことが無い。
あの睫毛を伏せるときに一度ためらう仕草を、私は覚えている。

その時私は「彼は私に似ていた」ことに気付いた。

そうして私は彼を愛するかしこいやりかたを覚えた。

待てばいいのだ。

彼は、彼の愛するものが目を逸らすのを恐れている。そして、繋いだ手の離れる瞬間に怯えている。
全てが自分から離れたときに、ため息を一つつく。安堵のため息だ。私とそっくりおそろいの、(期待などしていない)と全ての人間に言い聞かせるような存在感のあるため息だ。

彼はそのうちおかしくなるだろう。
私はそれを待てば良い。
彼に向っていくことなどせずに、彼が壊れて、墜落してくるのをひたすら待ち続けるのだ。
そうして、壊れた彼を抱きしめて頭を撫でてやればきっと逃げ出そう何て思わないだろう。

これはきっと気持ちの良いことだ。

彼は抵抗するかもしれない。
「私は貴方と違います」
と、強気に返してくるかもしれない。

まだ傷ついたことも無い無垢なお前。馬鹿馬鹿しい幻想に、とらわれないように夢中で逃げている凡愚。

ずっとそうしていられると思うなよ。

どうして人は人を好きになるということを、一生に何度も無いのか。無い様に作られているのか。

それはたまらなく疲れるからだ。何度も出来ることではないからだ。体が拒絶するからだ。

だから私はお前が、疲れて倒れるのを待ち続ける。にやにやしながら見ていよう。

それがきっとかしこい恋のやりかたなのだ。




司馬懿が珍しく上手な感じ。またおろち様の奇跡に頼った酷いお話です。
孔明も司馬懿も神経質そうだから、人を好きになるのって結構根性要るんじゃないかな。
兄弟とか、普通の人と関わる時間が多かった分司馬懿のほうが現実を見る目があったんじゃないかな。あと恋も戦も持久戦タイプじゃないかしらと笑

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