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今帰ってきました…ギリギリすぎて泣きそう。今日があと二時間で終わるとか、嘘だ。
今回は丕司馬で。
…しまった…!!BGMパイレーツにしたら壮大すぎて書けねええええええ(笑)!!
そしてさっきから司馬懿の顔が横山画しか浮かびません。助けて。
今回は丕司馬で。
…しまった…!!BGMパイレーツにしたら壮大すぎて書けねええええええ(笑)!!
そしてさっきから司馬懿の顔が横山画しか浮かびません。助けて。
『おはじきの木』 曹丕→司馬懿 ※ガチホモ注意vvするまでもないか
置いて行かれる事も二つ並んだ背中を眺めることも辛くはなかった。嫉妬する事は馬鹿馬鹿しいとすら思った。寂しさを耐えられる様になったとき自分は誰よりも早く大人になったんだと自覚した。
詩を作るのも得意ではなかったし、勉学も特別出来たわけでもなかったし、弟のように愛されるのも上手じゃなかった。
選ばれないことが恐ろしいとも思わなかった。
期待されることが無い分それは自由であると思ったからだ。
自由は何処か淋しかった。
「貴方は贅沢です。折角色々なものを持っているのに無駄になされる」
「無駄になどしていない。」
曹丕は仲達と喧嘩をした。勉強を真面目にやらなかったことが原因だった。気分が元々良くなかった。間が悪いとしか言いようが無い状況で、仲達もまた機嫌が良くなかったようだった。
二人とも頭に血が上って冷静になれなかった。
「元々私には無いだけだ」
「そんなことはない、これくらいの問題、貴方なら簡単に解いてしまいましょう」
「ああ、これくらいは解ける。だがその先は、まだあるのだろう。いくら解いても終わりがない。そんなものに時間を費やすのはもったいない」
「だからと言って何もしないのは宝の持ち腐れというものです」
「何もしないのではない」
「では、何をするのです」
曹丕はおもむろに立ち上がり、部屋を出た。拗ねたかな、と司馬懿は思った。彼の足音が聞こえなくなったときようやくため息をついた。
(放っておくわけにも、ゆくまい。)
曹丕の家庭教師になってからそれほど日は経っていない。
この難しい継嗣をどう扱っていいかまだ図りかねていた。
やればそれなりに勉強は出来るし武術もなかなかなのに突然無気力になってぼんやりしてしまう。休憩時間は自分の倍は与えているはずなのに。
体調が悪いと訴えることも無い。ただぼんやりとすることが多いのだ。
やはりこの問題児に沢山の人が手を焼いていたらしい。それを知ったのは最近だった。厄介払いが出来た、若いのに下手に張り切られると迷惑だからな、とか頭の悪い年寄り連中が言っているのを偶然聞いてしまった。指先が青くなるほど沢山竹簡を運んでいる最中だった。怒りに震えてもその一つも落とさず、胸を張って歩いて此処まできた。
しかし、今日こそこの人の世話をする意味を失いそうだった。
居なくなった継嗣を探して歩いたが誰もその行方を知らなかった。日は暮れかけ、だんだん面倒になってきた。
声を張り上げても返事は返ってこない。変わりに鴉が馬鹿にするように何度も鳴いた。
馬鹿めが、と呟く。
鴉に言ったつもりがなんと継嗣が目の前に立っていた。
「仲達」
「もうしわけありません、今のは鴉に」
「別に、気にしていない」
曹丕は直ぐにそっぽを向いた。背中を向けられた司馬懿はとりあえず彼の視線の先を追うように見た。
目の前に歪にくねった一本の木が生えていた。大きな洞がぽっかり開いていて、それが生き物の口のようで不気味な印象を受ける。
「遠くに林があるだろう」
「ええ」
「不気味だからこの木は弾かれてしまったのだ」
「はい?」
「仲達、帰ったらおはじきの相手をしてくれぬか」
「おはじき、ですか」
「くれるのか、くれぬのか」
「ええ、ちゃんと勉強なさってくれるなら」
罵倒されるのも嘲笑されるのも慣れていた。不遇な扱いはすべて無才な自分のせいだと理解していたし仕方が無いのだと感じていた。
寂しさを耐えることになれていた自分は大人なんだと思っていた。だけどそれは手を伸ばすのが下手くそなだけで自分はその方法も知らない馬鹿な子供だったんだとその時なんとなく思った。
仲間に入れてくれなくていい。弾かれた遠くからでもいい。
私の言うことを聞いて。少しでも見ていてくれるなら
恥と分かって嘘を付こう。
(木の中でおはじきをする子供は ついに抱きしめられることなく死んでしまったという)
(声だけが、聞こえた。)
了。
二日目、ギリギリですね…!!あと二十分で今日が終わっちまう!!
曹丕がおはじき好きとかいう情報を聞いて(同人サイトでよくある設定ですがあれは公式なのだろうか)勢いで書きました。お父さんにあんまり大事にされなかったコンプレックスとかそういうのがとても切なくて曹丕は大好きです。笑えるほど可哀相な人。
司馬懿は全然何も知らないで利用するんだろうなあ。
タイトルは小学校三年生ぐらいでやったおはなし。同タイトルで確か戦争のお話だったかなあ…木の中でおはじきしてる女のこの挿絵が印象に残っていたので。内容は正直全く 覚えてません^^
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